食べ物の問題と福祉のお話
「私たちの周りでは、食べられる食品がたくさん捨てられています」
本当は食べられる、捨てられている食べ物。日本ではそのような食べ物が、年間500〜800万トンも捨てられています。 そんな食品の多くはパッケージ変更や災害備蓄品の切替、生産調整品など、私たちの生活を豊かにするために、賞味期限以外の理由で捨てられています。
「私たちの周りでも、食べ物を必要としている人たちがいます」
岡山市には、確認出来るだけで30名程度のホームレスが居ると言われています。また、日本の相対的貧困率は16%と、6人に1人は貧困状態と言われています。 このような人たちの多くは、高齢者・障害者・ニート・母子家庭など複合的な問題を抱えており、これまでの支援はもちろんのこと、食べ物の支援が急務となっています。
「この食べ物と人とを繋ぐ活動が、私たちフードバンクです」
フードバンク岡山の活動について
私たちフードバンク岡山は、2012年から、企業から食品を無償で戴き、生活困窮者や地域福祉の向上に役立てる活動をしています。
この活動はフードバンクと呼ばれ、日本では2002年にセカンドハーベスト・ジャパンが東京で開始したのが始まりとなっています。2021年8月現在、農林水産省の調査では、全国151団体以上がフードバンク活動を行っています。 取り扱う食品はすべて賞味期限内で、品質の保証がされている食品です。
情報を取りまとめ、随時、岡山県内で活動する支援団体(子ども食堂、子育て支援団体、若者支援団体、ホームレス支援団体、障害者支援団体、児童養護施設、社会福祉協議会等)に配信し、食品を配布しています。 個人への提供は、基本的にしていませんが、緊急な場合は、ネットワークを駆使し、飢餓状態にならないよう支援しています。
地域のグループやNPOと協働で行うことにより、ただ食品を渡すだけではなく、支援団体へと繋げ、困窮状態から脱する事ができるように活動しています。
それぞれに対してのメリット
団体の利点 (福祉)
- 緊急時の食糧支援が可能となります。
- 食糧費を別の支援や活動に利用し、サービスの向上が見込めます。 —
提供者の利点 (経済)
- 食品取扱企業の利点 (経済) ・ 廃棄コストの削減が見込めます
- 社会貢献と企業のイメージアップが見込めます。
- 企業の商品の普及につながります。
環境への貢献(SDGs)